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ぱしふぃっくびーなすに乗船しました

ぱしふぃっくびーなすに乗船しました。ぱしふぃっくびいなす

9月9日、世界一周もしている豪華客船、ぱしふぃっくびーなすに乗船しました。
今回は、「釧路大漁どんばく花火と三陸復興国立公園クルーズ」と題し、神戸を出港し、横浜、大船渡、釧路、八戸、石巻に寄港して、帰路につく7泊8日のコースでした。

三陸復興国立公園地域を航行することから、ほぼ同じエリアである三陸ジオパークやその見どころについて、船上からその景色を見ながらの解説を依頼されました。海から見る三陸の景色の良さは織り込み済みですが、ぱしふぃっくびーなすが三陸をクルーズするのは、今回が初めてです。大型客船からの景色はどれほど美しいのか、とても楽しみです。

八戸港から乗り込み、石巻港までの二日間、豪華な船旅を体験させていただきました。
幸いにもみごとな晴天でした。

まずは田野畑村北山崎。
定置網をかいくぐり、陸まで約2kmというところまで近づきました。黒埼灯台と北山崎展望台
右側に国民宿舎くろさき荘と黒埼灯台が、左側に北山崎展望台が小さく見えます。
断崖だけでなく、その上部に広がる平坦面もしっかり確認できました。
この平坦面はかつての海底面(海成段丘)で、何十万年もの時間をかけて、およそ200mまで隆起したものです。サッパ船から見る景色とも、また違った雄大な絶景が広がります。

鵜ノ巣断崖もまた平たく、そして、深い谷が目を引きます。これが思案坂、辞職坂の逸話をつくった谷ですね。

三王岩
宮古市田老まで南下してきました。
三王岩の裏側(写真中央)です。男岩がブロッコリーのようなアフロヘアーに見えますね。

 
潮吹穴
遠くからでしたが、国の天然記念物、潮吹穴の潮吹きも確認できました。

 

 

浄土ヶ浜(裏)
浄土ヶ浜も裏側からです。表側の湾内はいわゆる「極楽浄土のごとし」、穏やかな女性的な景色ですが、外洋側はごつごつと切り立った岩肌や波しぶきが高く、男性的と言われるのが、はっきりと見て取れます。

浄土ヶ浜遊覧船
ぱしふぃっくびーなすが宮古港を遊覧するとのことで、浄土ヶ浜遊覧船がウミネコを連れて出迎えてくれました。

 

 

晴天で波も穏やか、航海士さんの確かな操縦技術によって、サッパ船とは違うスケールで、雄大な景色を楽しむことができました。
遠方からのお客様に見知らぬ土地をより楽しんでいただける工夫を盛り込んで、今後のクルーズ企画を一緒に盛り上げていきたいと思います。
皆さんも海からの三陸をぜひお楽しみください。