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103.中沢浜貝塚(なかざわはまかいづか)

中沢浜貝塚

複数の時代にわたる遺跡

広田半島の南端部、広田町字中沢の標高20m付近の丘陵西斜面に所在する貝塚です。1907(明治40)年の調査で、約3,000~2,300年前(縄文時代晩期)の人骨が17体発見され、1934(昭和9)年に国の史跡に指定されました。近年の調査結果から、縄文・弥生・平安時代にわたる複数の時代の遺跡であることが判明しています。
バラエティ豊かで精巧な骨角製釣り針が 多数出土しており、その形は現在のものとほぼ同じです。当時漁撈文化が発達し、海産物の恵みを多く受けていたことを物語っています。気仙地方から出土した漁撈具の一部は、ニューヨークのメトロポリタン美術館にも収蔵されています。

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