満月が照らす幻想的な水面
リアス海岸のなかでも比較的開けた船越湾に位置し、広く太平洋を望むことができる浪板海岸。波が寄せては返さない「片寄せ波」で知られた砂浜です。遠浅で波の力が緩衝されやすいこと、寄せた波が粗い砂の間に吸われてしまうことで返す波がないように見えましたが、東日本大震災後の地盤沈下によって砂浜のほとんどが失われてしまいました。
現在は砂浜の再生工事が進められており、将来的には片寄せ波も復活して欲しいというのが地域の願いです。
また、浪板地区の鯨山神社に伝わる浪板神楽についても、震災時の津波によって衣装や道具の大半が流失しましたが、浸水した道具を洗浄するなどして再開し郷土芸能を守っています。