約2億6千万年前(ペルム紀中期)の長部礫岩に、約1億2千万年前頃(前期白亜紀)に貫入した気仙川花崗岩が見られます。ペルム系長部礫岩と白亜紀気仙川花崗岩体が構造運動でかかった圧力によって変形している様子、礫岩を構成する礫種によって変形の度合いが違う様子、配列方向が一定である様子が観察できるポイントです。薄く貫入した岩脈も蛇行しており、その圧力の大きさがわかります。約1億2千万年前頃に北上山地に起きたマグマの活動や地質構造運動の痕跡です。
白浜崎の露頭では、気仙川花崗岩に構造運動の痕跡が見られます。花崗岩中の鉱物の変形や再配列や、花崗岩中に取り込まれた岩石の形状から、それらに加わった圧縮の様子が3次元的に見られます。