日本地震学会の復興支援事業として、地震・津波をテーマとしたガイド研修会を共催しました。
7/12(土)は宮古市で、7/13(日)は大船渡市で開催され、それぞれ20人、33人のガイド、関係者が参加しました。
東北大学大学院地震・噴火予知研究観測センター教授松澤 暢氏には『東北地方太平洋沖地震 分かっていたこと、分かったこと、分からないこと』と題し、最先端の地震・津波研究の成果をお話しいただきました。正直かなり専門的で難しい内容でしたが、地震・津波研究の進展やこれまでのご苦労がよくわかりました。
その後は、参加者から事前に出していただいた質問、当日会場で出された質問に、地震・津波研究の専門家達が答える、質疑応答の時間です。
司会は中川和之氏(時事通信社解説委員、日本ジオパーク委員)、お答えいただくのは松澤氏をはじめ、加藤照之氏(日本地震学会会長、東京大学地震研究所教授)、山岡耕春氏(日本地震学会副会長、名古屋大学大学院環境学研究科地震火山研究センター教授)、靑木元氏(盛岡地方気象台長)というそうそうたるメンバーです。
参加者の多くは震災語り部ガイドなどを通じて、見学者から多くの質問を投げかけられています。そこで答えに困ったものや、地震・津波のメカニズムや速報が出されるまでの流れ、三陸で聞く地震・津波にまつわる言い伝えの真実まで、多くの質問が寄せられました。
専門家も答えに困る場面がありましたが、ひとつひとつ丁寧に、分かりやすく回答をいただきました。それらの内容は、これから行うガイド用資料の作成にも役立てられます。
引き続き、日本地震学会の御支援のもと、地震津波に関するガイド研修会を共催していきます。東日本大震災をはじめ、地震・津波災害を後世に伝え学ぶジオパークとして、多くの人材を養成していきたいと思います。