今回は7月20日(水)に、三陸ジオパーク協力のもと行われた宮古北高校の全校遠足の模様について報告します。
今回、「宮古北高校フォトコン遠足」と題された遠足の舞台は、三鉄田野畑駅~島越駅間とその周辺に設定された五つのエリア。
そして、この遠足、実はただの遠足ではありません。生徒たちに楽しみながら歩いてもらうための工夫として、ルート上のジオサイトや山・海の風景、花や海鳥などの生き物、地域の人たちとの交流などを「フォトポイント」に設定し、制限時間内に、どれだけ多く「フォトポイント」の写真を撮れるかを競うゲーム性を持たせました。生徒たちには出発直前、「フォトポイント」を探す手がかりとして地図とポイントの写真が載った「フォトカタログ」が渡されました。
遠足当日は朝から、やませによる小雨模様でしたが、チームごとに動き始めた生徒たちは雨にも負けず、各エリアを巡る順番や時間の割振りなどを考えながら、時には足を止めて風景を楽しみながら、次々と写真を撮っていました。
途中、巨大な津波石と丸石の石浜が見どころのハイペ海岸では、ゴミ拾いイベントも設定されていて、全校生徒約60人によるゴミ拾いの後には、キレイな浜辺に戻っていました。
田野畑駅、島越駅でそれぞれの昼食を終える頃には小雨もあがり、帰りの汽車が来るまでの残り時間、全エリア踏破に向けラストスパートをかけるチーム、チームメンバーを被写体に思い思いの写真を撮るチーム、地域の人たちやウミネコと戯れるチーム、それぞれの形で遠足を楽しんでいました。中には、ニホンザルなどレア被写体を写真に収めたり、地域の人から獲れたてのホヤやウニをごちそうになったりと、普段の学校生活では出会えない体験をしたチームも。
そして、ゴール後の集計の結果、総合得点が一番高かったのは、全エリアを地道に歩きまわり、確実に「フォトポイントを押さえていった一年生チーム。お見事でした!!
ちなみに、最高得点のチームの得点率は9割で、今回の「フォトポイント」をコンプリートしたチームはありませんでした。ポイントを設定した先生たちと三ジオスタッフの感性も、まだ生徒たちに負けていないようです。それでも次回は、コンプリートされるかもしれませんね( ̄▽ ̄)
今回の遠足で撮られた写真は、10月の宮古北高校の文化祭・宮北祭で行われるフォトコンテストに出品される予定で、生徒たちや来校者などの投票により、各賞が決定します。その模様も後日、この場にてお知らせしますので、お楽しみに。(熊)