日本地球惑星科学連合大会2017年大会
平成29年5月20日(土)、21日(日)の両日、幕張メッセ(千葉県)で開催された日本地球惑星科学連合大会2017年大会のジオパークセッションに参加してきました。
しくじりから見えてくるジオパークの理想像
20日は、『日本のジオパーク-しくじりから見えてくるジオパークの理想像-』というタイトルのパブリックセッションでした。
日本で最初のジオパークが誕生した2008年以降、多くの取り組みが各地域で行われてきました。これまでに、日本ジオパークや世界ジオパークの認定審査あるいは再審査の際に、認定見送りや条件付き再認定が出た地域が行ってきたジオパーク活動の中で、直面した諸問題やそれをどのように克服したのか、などが発表されました。
ジオパーク活動にマニュアルは無いので、各地域で試行錯誤が繰り返され、成功例ももちろんありますが、失敗もまたあります。いずれも共有して、今後の各地でのジオパーク活動が良い方向に進むよう企画されました。
山陰海岸、ふくい勝山、mine秋吉台、下北、伊豆大島、島原半島6地域の貴重なお話しを伺いました。地域で特有の状況もあれば、各地で共通する内容もあり、大変勉強になりました。三陸も明日は我が身。先輩方の取り組みを基に気を引き締め、軌道修正を図りながら、初心を忘れず、活動して参りたいと思います。
この模様は日本ジオパークネットワークのホームページで動画が公開される予定ですのでぜひともご覧になってください。発表要旨はこちら(前半、後半)です。
公開プレゼンテーション
21日は、ユネスコ世界ジオパーク推薦申請および新規日本ジオパーク申請プレゼンテーションがあり、世界推進申請には立川黒部、日本申請には国引き、土佐清水、十勝岳、那須烏山の計5地域がプレゼンを行いました。
年々プレゼンのレベルが上がってきていますが、右肩上がりに増えてきているジオパークなので、審査も年々厳しくなってきております。
この後、現地審査がありますが、現地審査が実施されるのは、国引き、十勝岳の2地域となりました。現地審査もがんばってください。
全国のジオパークの仲間が集まる機会は、この連合大会と、日本ジオパーク全国大会の2回。
今年の全国大会は、秋田県の男鹿半島・大潟ジオパークで10月に開催されることが決まっております(特設ホームページ)。
三陸の皆様もぜひ参加して、多くの仲間とつながりましょう。