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田老の新しい学ぶ防災ジオツアーコースを体験してきました!

宮古市で津波の脅威を後世の人々に伝えようと活動している【学ぶ防災】。
本日(6/6)はいつものコースにジオサイトとして挙げている三王岩を加えて、【学ぶ防災】の新しいコースとしてガイドさんに案内してもらいました!

そして今回、新しい【学ぶ防災】とジオサイトを含めたコースを岩手県知事に視察していただきました。

説明中

知事に視察していただいたポイントは、3つ。
一番最初に、三王岩(ジオサイト)を【学ぶ防災】のガイドさんに案内してもらいました。
今回、対応していただいた【学ぶ防災】のガイドさんは元田久美子さん。
生き生きとした喋りが印象的な彼女の口から語られる、三王岩のジオサイトしての魅力。
何故、三王岩と呼ばれているかという説明から、男岩の高さを「新幹線の車両を縦に二両分」という表現で伝えたり、三王岩の成り立ちや宮古層群の話まで、さまざま話していただきました。

後姿の知事と様子をうかがう男岩

次に訪れたのは、田老観光ホテル。
皆様ご存じのとおり、田老観光ホテルは津波の脅威を視覚から伝えられる場所となっています。
【学ぶ防災】のガイドを頼むと、ホテルの中で、当時の様子を映したものを映像で見ることができます。
同じ場所から撮影したという映像を、画面と現在の外の様子と見比べながら当時の様子を窺い知ることができました。
田老観光ホテルの社長さんは、当時の様子やそこから得た教訓を知事に説明されました。
田老観光ホテルでは、幸いなことに亡くなった方がいなかった、ということもあり、後世に残す場所の一つとして保存する方向で現在話が進んでいます。

最後に訪れたのは、田老の防潮堤。
高く長い防潮堤は、防災の町、田老のシンボルのようなものでした。
上ると、田老の街の中心部を見渡すことができます。

元田さんには、田老町が防災の町と言われた理由(家の作り方や避難路の整備など)を一通り説明していただきました。

防潮堤より

津波の脅威を伝えるコースに三王岩を加えたことにより、ツアーとして深みのあるコースができたように感じます。
今後は教育旅行などに力を入れていきたいと知事に語る元田さん。
ぜひ、今回のコースもこれから来るたくさんの方々に田老町のジオの魅力を伝えるものとして、継続していってほしいです。

ご視察していただいた、達増知事、ガイドをしていただいた元田さん、そして一緒に体験していただいた方々、ありがとうございました!