2013年12月4日(水)、大船渡市民文化会館(リアスホール)にて、学術シンポジウム「宮沢賢治が歩いた三陸ジオパーク」を開催しました。
三陸のエリア内外から、200名を超える参加者にお集まりいただきました。
皆さん、ご存知のとおり、「石っこ賢さん」こと宮沢賢治が残した数々の作品には、ジオがふんだんに織り込まれています。
今回のシンポジウムは、賢治とその作品をジオの視点で読み解き、三陸ジオパークの魅力へとつなげる試みです。
基調講演は、加藤碵一先生。
ご専門の地質学から賢治作品を読み解く宮沢賢治研究の第一人者です。
賢治が日本列島に白亜紀の恐竜が存在したことを予言した、とされる『楢ノ木大学士の野宿』を解説いただきました。
その後、『楢ノ木大学士の野宿』をIBC岩手放送の、風見好栄アナ、冨田奈央子アナ、江幡平三郎東部支社長の3人に、朗読していただきました。
3人の朗読を通して、楢ノ木大学士が見た夢の世界が、情景豊かに伝わってきます。
加藤先生から事前に作品解説があったことで、物語をより深く楽しむことができました。
もう一度、加藤先生にご登壇いただき、さらに踏み込んで、賢治と三陸ジオパークの関わりを講演していただきました。
最後は、「三陸ジオパークで地域を元気に!」と題し、中川和之日本ジオパーク委員会委員、廣瀬俊介東北芸術工科大学大学院准教授、佐藤悦郎大船渡市立博物館館長による鼎談です。
まず、3人の講師それぞれから事例紹介をしていただきました。
まとめとして、3人より三陸ジオパークの活動を通して、地域を元気にするアイデアを出していただきました。
文学と大地の魅力とをつなげてくれた宮沢賢治。
非常に面白いテーマを、賢治は三陸ジオパークに残してくれました。
「賢治が歩いた三陸ジオパーク」を、皆さんがより楽しめるように、企画を練っていきますので、ご期待ください!