12月12日(金)、宮古市漁業就業者育成協議会が実施した漁業体験を取材してきました!
「ジオパークなのになぜ漁業体験の取材?」と思う方もいるかもしれませんが、漁業をはじめ、第一次産業とジオパークには深いつながりがあるのです。
美味しい魚介類や農作物が出来るのには、その地域特有の「水質」や「土壌」、「気候」などが大きく影響していて、これらはジオパークが取り上げる「地質」や「地形」、「動植物の生態系」などとも密接に関わってきます。というわけで、その地域の産業と人々の生活のつながりを発信していくこともジオパークの役割なのです!
さて、今回、取材でお世話になったのは宮古市赤前で牡蠣養殖を営みながら、直売所「宮古うみのミルク」での販売も行っている山根さん。
漁業体験に秋田から参加した山本さん、宮古市の担当者の方とともにカキイカダ(牡蠣を海で育てる場所)の見学のほか、実際にカキの水揚げ、カキ剥きを体験しました。
ここがジオ
体験の中で、山根さんから「宮古で大きく中身の詰まった牡蠣が取れる秘密を教えていただきました。その秘密とは・・・ずばり「川の恵み」でした!
宮古湾には閉伊川と津軽石川の二つの川が流れ込んでいて、この二つの川が河口部で合流し、牡蠣が大きく育つ環境を作るのだそうです。しかし川がもたらす影響は良いことだけではありません。ひとたび洪水が起こると、川二本分の増水で、牡蠣が死んでしまうなど被害も大きくなりやすいのです。
宮古湾がこの地形だからこそ可能な産業まさにジオ(大地)と人々の繋がり

三陸で生活する私たちにとって、恵みと災い。この二つとうまく向き合っていくことが大切なことだと改めて感じました。
今後も三陸ならではの人の生業や、文化などを紹介していきたいと思っています!
最後に取材にご協力していただいた皆様本当にありがとうございました。
(佐藤)