大地と気候がもたらす特殊な生態系
特異な地質や岩石による「ハヤチネウスユキソウ」などの固有種や、厳しい気象条件である「やませ」などにより、亜高山植物の群落を育むなど、多様な生態系のなかでオンリーワンを見ることができます。
ハヤチネウスユキソウ
早池峰山は、特異な地質や岩石、厳しい気候条件などにより、一般の植物は生育できません。そのため、氷河期の生き残りとされるハヤチネユキソウなどの固有種をとどめています。
冷たい風「やませ」
初夏から盛夏にかけて、「やませ」と呼ばれオホーツク海気団より吹く冷涼で湿った北東風と海霧が発生します。
やませは、たびたび凶作を起こす一因として人々を苦しめてきました。しかしこの冷たく湿気ある霧により、海岸線には亜高山植物のシロバナシャクナゲとブナの巨木が自生する全国でも貴重な生態系が見られます。