日本ジオパーク認定 三陸ジオパークオフィシャルWebサイト

ジオサイト

82.碁石海岸(ごいしかいがん)・館ヶ崎角岩岩脈(たてがさきかくがんがんみゃく)

碁石海岸・館ヶ崎角岩岩脈

日本列島の生い立ちを観察

館ヶ崎の角岩岩脈は、末崎半島西側の西舘地区から南に延びる小さな半島付近にあり、国の天然記念物に指定されています。(現在、地盤沈下によりアクセスが難しい。)
岩脈付近の地質は1億3,000万年前頃(中生代前期白亜紀)に砂と泥が交互に堆積してできた地層ですが、そこに斜めに割れ目ができ、その割れ目に珪素分に富む岩石が後から堆積してできたと言われています。
北上山地の南部(主に大船渡・住田・陸前高田・気仙沼)には、南部北上帯が巨大大陸ゴンドワナの北縁にあった4億4,000万年前頃(古生代シルル紀)から1億3,000万年前頃(中生代前期白亜紀)にかけての地層が連続的に分布しています。
これらの時代の地層が連続して観察できる場所は日本では極めて少ないため、日本列島の生い立ちを知る上で大変価値が高いです。
産出する豊富な化石から浅海~陸地にあった当時の環境を知ることができます。
大船渡市日頃市地域では、古生代シルル紀からペルム紀の地層を見ることができます。

碁石海岸・館ヶ崎角岩岩脈

碁石海岸・館ヶ崎角岩岩脈

マップ