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33.ハイペ・コイコロベ

ハイペ・コイロベ

年代ごとの地層が見られる

恐竜の化石が眠る地層

 田野畑村のハイペ・コイコロベと呼ばれる小さな入り江には、陸上で恐竜が繁栄していた約1億1,000万年前(中生代前期白亜紀)の浅い海で溜まった地層(宮古層群) が分布しています。産出する化石の種類や個体数が豊富で、地質学的にも貴重な場所であることから、1966(昭和41)年3月に県の天然記念物に指定されました。
ハイペ・コイコロベの化石産地は、県指定天然記念物のため化石を採取することは禁止されています。
ハイペ海岸の北側では、宮古層群の地層が緩く東に傾斜しています。陸側へ視線を向ける途中で、ゴツゴツし急傾斜した地層に変化しており、これは宮古層群より古い時代(約2億年前~約1億5,000万年前:中生代ジュラ紀)に海洋プレートに乗って運ばれてきた、チャートや砂岩・泥岩などの海底の堆積物です。
両者の境界には傾きの違う地層同士が重なる境界(傾斜不整合)があります。複雑に地層が変形する時代から、宮古層群の化石に見られる比較的穏やかな海の時代へ移り変わったことを示しています。不整合がよく見られる場所は、周辺にも点在しています。
ハイペ海岸では周辺の斜面から転がってきたものと考えられる、何mもある巨大な岩がごろごろ転がっています。これらのいくつかが、2011(平成23)年3月11日の津波により山側に移動したことが確認され、「津波石」と呼ばれています。津波の強大な力を体感するとともに、後世にそれを伝えていく大事な資料となっていくでしょう。

津波石

 

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