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114.御伊勢浜

御伊勢浜

約2億5,400万年の海底が長い時間無酸素であったことを示す

御伊勢浜という地名は、本来の地名ではありません。浜は中央を流れる小川を境に2つの名称がありました。1970年(昭和45年)頃、この浜が海水浴場として有名になった時、新名称として、この地に三重県から移住した人々の氏神として伊勢神社があったことから、それをもとに付けたということです。

海岸部に露出する黒色泥岩、岩井崎から西に向かうにつれ、時代が新しくなるものの化石が極端に少なくなっていきます。御伊勢浜ではゴカイのような生物が海底をはい回った跡が化石となって残っていますが大谷では見つけることができなくなります。これは約2億5,400万年(古生代後期ペルム紀)の海底が長い時間無酸素であったことを示します。これを引き起こした原因は大陸分裂などの説が有力です。全世界での海はもちろん陸上でもほとんどの生物が絶滅したと考えられています。

御伊勢浜

御伊勢浜海底を這った動物(ノタクリテス)の跡

 

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