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63.黒森神社(くろもりじんじゃ)

黒森神社

神仏習合の霊山

黒森山の山頂に大きな杉があり、宮古湾を航海する漁業者などの目印(あて山)ともなったことから、陸中沿岸の漁業・交易を守護する山として広く信仰を集めてきました。黒森神社は近世(江戸時代)までは、「黒森大権現社」などと呼ばれ神仏習合の霊山でありました。
正月になると、黒森神社の神霊移した「権限様」(獅子子頭)を携えて、陸中沿岸の集落廻り、家々の庭先で権限舞を舞い、夜は宿の座敷に幕を張り夜神楽を演じます。この巡業は江戸時代初期(約400年前)から旧盛岡藩の沿岸部を北上する「北廻り」と南下する「南廻り」を隔年で廻村し、近世初期からその範囲は変わっていません。こうした広範囲で長期にわたる巡業を行う神楽は全国的にも類例がなく、貴重な習俗が現在も継承されていることから、平成18年3月に国の重要無形民俗文化財に指定されています。

黒森神社

黒森神社

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