北部北上山地の土台となっている付加体と言われる地層は、海洋プレート上の堆積物が、海溝で大陸プレートの下に沈み込む際にはぎ取られ、陸側に付加されてできたものです。
豊間根川上流部の露頭では、約2億数千万年前(中生代三畳紀)に深海底に堆積したチャートに始まり、徐々に陸側に近づき、大陸とのプレート境界にある沈み込み帯の海溝底に堆積した泥岩まで、連続した地層の重なり(シーケンス)を見ることができます。はぎ取られた地層は何重にも折り重なっているため、同じ時代の地層が繰り返し出現します。ここでは、林道沿いに少なくとも3回の繰り返しを見ることができます。
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豊間根川のチャート砕屑岩
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豊間根川のチャート砕屑岩