海から立ち上がるようにそびえるイタコマイマイ岩は、海底の火山活動で噴出したマグマからできています。マグマが冷えて固まる際に体積が減少し、規則的な割れ目(節理)ができました。これは、熱したガラスのコップに水を入れるとひび割れる現象と原理は同じです。この節理は、硬い岩石(ここでは安山岩)の弱点であり、波の侵食によって徐々に削られ、このように孤立した形の岩礁ができたと考えられています。

イタコマイマイ岩
イタコマイマイ岩にまつわるお話があります。昔この付近に住んでいた「イタコ」が朝日の出とともにこの巨岩の上に登り、舞をまって、その日の漁を占ったと伝えられています。